助動詞はフィクションの世界である

こんにちは、ドラゴンです。

今日は、「助動詞」について話したいのですが、
助動詞を使うと、言語の汎用性が一気に広がります。

わかりやすく言えば、楽なんです。

だって、

三単現のsを付ける必要がないし、
とりあえず、主語の真隣に配置したらいいし、
否定は、notを付けたら間違えません。

doesn’tなのか、don’tなのかとか、
「えー、sって付けるんだけっけ?」
とか、余計なことを考えなくて済みます。

なので、まず助動詞を使った文章を考えて、
その後で、細かいことを覚えたら良いです。

これも1つの戦略ですね。

まぁ、そんな話をします。

Mustはプレッシャーが掛かっているイメージ

助動詞ってのは、
言葉の通り、動詞を助けているわけです。

動詞だけでは出せないニュアンスを出したいのです。

例えば、

He must be sick.

という例文。

「彼は、病気に違いない。」
ですが、なぜこうなるのか?

これは、彼に会った時に、
彼にプレッシャーが掛かっているのを感じているという状況です。

「え、彼ってなんかしんどそうじゃない?」
「なんか、いつもと違って元気ないよね?」
「なんかあったの?もしかしてしんどい?」

みたいに、通常の彼とは違い、
何かのプレッシャーが彼に掛かっているのを察知して、
あらゆるパターンから考察した結果なのです。

実際に、
脳の情報処理のプロセスは、
そういう風に考えています。

その結果の1つとして、
「彼は、病気に違いない。」
という答えが出てくるのです。

じゃあ、これはどうですか?

ヒーローが、地球を救う時に、

I must go.

と言ったとします。

「おれは、行かなきゃいけない。」

ですよね。

これを言われたら、普通になんか感じませんか?

地球が宇宙人に侵略されている中、
地球を救う能力を持てるヒーローにプレッシャーが掛かっているわけです。

そのプレッシャーをヒーロー自身も感じています。

「おれが行かなきゃ、地球は終わる。」
と思っているからこそ、出た発言です。

なんとなくわかりますかね、この感じ。

助動詞はフィクションである

さっき、mustに関して話しましたけど、
助動詞は「雰囲気」を醸し出す動詞なのです。

英語では、助動詞を「modal verbs」と言いますが、
このmodalはmood(雰囲気)の派生語です。

なので、助動詞はフィクションであり、
事実を述べることに助動詞を使わないですよね。

因みに、フィクション性があるので、
仮定法には助動詞が頻繁に多用されます。

で、例えば、

He swims well.

という例文は、事実ですよね。

こういう助動詞を使わない文を「直接法」と言います。

直接説明する方法を略して、直接法ってことです。

この文を言っている張本人は、
彼が泳いでいるのを実際に見たことがあるし、
泳ぎが上手いことを知っているわけです。

でも、ここに、助動詞が入ると、
一気にフィクションの世界になります。

一番親しみがあるのは、canでしょう。

じゃあ、canを入れてみます。

He can swim well.

になるわけですけど、

「彼はうまく泳ぐことできるよ。」

って意味になりますよね。

こうなると、能力の話になるので、
上手く泳ごうと思えば、泳げるというだけであって、
実際に泳ぐかどうかが焦点にあるわけじゃないし、
そもそも、上手に泳げない可能性だってあります。

直接説明しているわけじゃないので、
実際問題、事実かどうかわからないのです。

だから、フィクションなんです。

助動詞を使うだけで、
一気にリアルからかけ離れてしまいます。

ここまでは、付いてこれてますか?

じゃあ、次は、mayにいきましょう。

mayこそが、
フィクションを醸し出すキングと言ってもいいです。

mayのコアには、力があり、
main(主要な)とかmight(力)と同系の単語です。

力がなければ、メインになることができないので、
このmainには力の意味が中核に存在しています。

machine(機械)もそうです。

人の代わりをしてくれる力なので、
may=力と認識した場合の親戚言語に当たります。

この力というのが、
人間世界においては権力を意味し、権力を持つ者は強くなり、
強者が弱者を支配する根源的な存在であるということです。

ここから派生して、
mayには許可の意味(permission)があるのです。

なので、mayには上下関係感が含まれます。

例えば、

You may go now!!

って、めっちゃ上下関係があるんですね。

「行っていいぞ!」

って感じです。

だから、普通に使いたかったら、
canの方がいいです。

この許可を与えるmayには、
お決まりのbutが後に出てくるパターンも多いです。

例えば、

You may call him a fool, but you can not call him a coward.

というのは、

「彼は愚か者と言えても臆病とは言えない。」

となりますが、

「言うことは許可するけど!!でも、なんかね…」

みたいなニュアンスがあります。

これもパターンなので、
ある程度予測が付くので楽になります。

また、主人に対して、
部下が許可を求めるのもmayの典型的パターンですし、

「神のご加護がありますように!!」

というのも、

May the Lord protect you!!

となります。

もうなんかイメージできますよね。

後、mayと言えば、「推量」です。

この場合のmayは、
割と、mayとmay notが同時に使われることがあります。

言いたいことの確率としては50%で、
言っている本人の迷いが如実に表れています。

例えば、

The rumor may or may not be true.
その噂は本当かどうか分からない。

というのは、

The rumor may be true.
その噂は本当かもしれない。(同様に本当じゃないかもしれない。)

と言えます。

一方で、

The rumor may not be true.
その噂は本当じゃないかもしれない。(でも本当かも。)

も意味します。

It is possible that~と同様と捉えたらいいかと。

that以下のことは50%そうかもしれないし、
反対にそうじゃない可能性も50%はあるよ!

みたいな感覚ですね。

It is possible that the rumor may be true.

というのは、

It is possible that the rumor MAY NOT be true.

という意味も包摂されているということです。

その噂は真実と許可することもできるし、
真実ではないということも許可することができる。

こんな感じで、フィクションの世界なんです。

リアルではなく、フィクションなんです。

このようにmayを使うことによって、
一気に関係性というフィクションが醸し出されることが分かりましたよね。

多言語でも助動詞のニュアンスは共通する

これは、多言語を操る人に聞いた話で、
面白いなと思ったので、最後にちょっとシェアします。

それは、語順や響が多言語でも同じということです。

例えば、

Shun can speak English.

というのは、
フランス語でもイタリア語でもスペイン語でも、
全く同じなんです。

一回並べてみましょう。

(英)Shun can speak English.
(仏)Shun peut parler anglais.
(伊)Shun può parlare inglese.
(西)Shun puede hablar Ingle’s.

こういう風に、
見事なまでにヨーロッパ諸言語には共通点があります。

ま、当たり前なんですけど。笑

Shunの真隣は、全部助動詞だし、
助動詞の右側は、英語のspeakに相当するし、
「あ、一緒だな。」って推測できますよね。

それに、助動詞の右側は、
とりあえず、動詞の原形をぶち込めば良いってわかります。

後、こう並べてみると、
他に共通点が見えてきませんか?

それは、助動詞がpで始まっているということです。

canは「〜できる」ですよね。

この「〜できる」には、力が必要であり、
そのニュアンスがpに込められています。

それもそうで、pには、
power(力)のニュアンスがあるからです。

したがって、pで始まる単語には、
力関係の意味が含まれていることが多いです。

power, potential, possibleなど。

こういう風に型もそうですし、
音に関する印象は言語を超えて同じなのです。

面白いですよね。

まぁ、今日はこんな感じです、ではでは。

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