概念操作を使って、冠詞の「aとthe」の違いを見極める

こんにちは、ドラゴンです。

今日は、冠詞のaとtheについて話したいと思います。

苦手意識がある人にとっても、
新しい視点で捉えられると思うので、
一気に苦手を克服しましょう。

さて、冠詞の話をする前に、
前提として「概念」の話をします。

概念世界と現実世界

以前、この記事でも、概念の話をしました。
意味の幅が日本語より広いcatchを概念で捉える

なぜ、こんな話をするかというと、
もちろん、冠詞のaとtheにも繋がってくるからです。

概念とは何かと言うと、
「物事に共通している特徴」
です。

あんまり難しく話したくはないので、
もっと分かりやすく説明します。

例えば、ペルシャ猫っていますよね。

この猫を初めて見た時に、
ペルシャ猫がどんな猫かを知らなくても、
僕らは、それが猫だと分かるはずです。

これは、
「なんとなく猫はこうである」
ってのが分かってるからです。

これを猫を概念として捉えているということです。

このように、認識においては概念を使っていることがわかります。

でも、猫が何かを言葉で説明できないですよね?

猫かそうでないかは分かるけど、
猫が何かを説明しろと言われたら難しいはずです。

概念は、あくまで捉えることしか出来ないのです。

ここまでは大丈夫ですか?

大丈夫なら、先に進みましょう。

では、次に、
チワワを見た時はチワワって分かりますよね?

猫だとは思わないはずです。

じゃあ、
そのチワワが動物かと聞かれたら、
どう答えますか?

もちろん、動物と答えますよね。

さっきのペルシャ猫も動物なので、
動物かと聞かれたら、動物と答えるはずです。

でも、犬ではないわけです。

何が言いたいかというと、
これらの概念には抽象度の違いがあるのです。

チワワは犬だけど、猫ではない。

ペルシャ猫は猫だけど、犬ではない。

でも、両者は動物である。

ということは、

こうなります。

他にも、
チワワ以外にも犬の種類はいっぱいありますし、
猫にもいっぱい種類があります。

動物という括りでも、
猿もいれば像もいればキリンもいます。

僕らはたくさんの概念を持っていて、
先ほどの図で言えば、上に行けば行くほど抽象的になり、
下に行けば行くほど、具体的になり、

上の概念を上位概念と言って、
下の概念を下位概念と言います。

概念というのは、
抽象的になればなるほど映像化しにくくなり、
逆に、具体的になればなるほど映像化はしやすいです。

犬より動物の方がイメージしにくいですよね。

なんか「ぼんやり」する感じだと思います。

さらに動物の上位概念である生物だと、
動物よりイメージしにくくなるはずです。

その反対に、犬の下位概念であるチワワは、
犬よりもイメージしやすいですよね。

さらに具体化していった時に、
僕が昔飼っていたキャロルという犬だったら、
完全に、映像化することが出来ます。

これはいわば、
概念の世界から現実の世界に降りてきたことになります。

こんな感じになります。

生物のように、抽象度を上げれば上げるほど、
映像化しにくいぼんやりとした概念になり、

反対に、抽象度を下げていくと、
現実世界の1つに決まるわけです。

この概念世界と抽象世界の話は、
今回話す、aとtheの違いにピッタリなんです。

概念世界かどうかで冠詞の「aとthe」の違いを見極める

まず、この文章を読んでみてください。

「昔々、あるところにおじいさんがいました。
おじいさんは山に芝刈りに行きました。」

どうですか?

2つのおじいさんがあるわけですが、
どっちがaで、どっちがtheが分かりますか?

最初のおじいさんにはaが付いて、
2つ目のおじいさんにはtheが付きます。

おじいさんというのは、概念世界に存在していて、
「おじいさん」と言われても、ぼんやりしていますよね。

そこに、aを付けることによって、
概念世界から現実世界の方へ降ろしてくるイメージで、
そうすると、多少映像化しやすくなります。

1つ目のおじいさんの場合、
“ある”おじいさんとは言ってはないですが、
言おうと思えば言えるように、

おじいさんという完全な概念から、
aが付くことで、輪郭を少しつけるわけです。

2つ目のおじいさんになると、
もう完全に現実世界に降りてきたおじいさんなので、
”その”おじいさんと言えるように、theが付きます。

完全にイメージすることが出来るし、
どのおじいさんかが分かっているからです。

日本語的に言えば、
名詞の後に”が”付くのはaで、”は”が付くならtheと言えます。

どういうことかというと、
1つ目のおじいさんは、「おじいさん”が”」のように”が”付いて、
2つ目のおじいさんは、「おじいさん”は”」のように”は” が付いているということです。

そういう見方でも判別できます。

では、他にも練習してみましょう。

例えば、

「昨日、美人の女性を見たんだよね!!」

と、友達に言われた時に、

この「美人の女性」の冠詞はどうですかね?

美人な女性というのは概念ですが、
話の中でそれを概念世界から現実世界の方に降ろしていますが、
まだ、美人な女性が特定されていのでaが付きます。

どんな女性かが完全にイメージできず、
ぼんやりしているからです。

なので、

I saw a beautiful woman yesterday.

となります。

「昨日、美人の女性を見たんだよね!!」は、
「昨日、美人の女性がいました!」とも言えるので、
“が”の場合は、aになるという説明が出来ます。

その話の後に、
美人の女性について話す場合は、

The woman ~

となり、冠詞はtheになるわけです。

「その女性”は”〜」

ということですね。

なんとなくわかってきましたよね。

では、他にも例を。

「私は犬が好きです。」

は、どんな文になりますか?

I like a dog.

ではありませんよ。

これだと、ちょっと奇妙な英語になって、
強いて言うなら、

「犬を家に一匹欲しい。」

か、

「とある犬一匹が好きです。」

みたいに理解されます。

じゃあ、

I like dog.

なのかというと、

名詞の前には、基本冠詞が付くので、
冠詞が付かないのは不可算名詞となり、

数えられないdogと言えば、
「犬肉」になってしまいます。

したがって、

「私は犬肉が好きです。」

になります。

僕らが言いたいのは、
犬っていう全体が好きなので、
そういう類を表す時は、

I like dogs.

のように、複数形になります。

概念世界から現実世界に降ろしているイメージです。

仮に自分が飼っている犬の話なら、

I like the dog.

とtheを付けて、話します。

これから考えると、

「私は鶏肉が好きです。」

は簡単ですよね。

訳は、

I like chicken.

となります。

chickenに複数形のsを付けると、

「私は、鶏が好きです。」

になるわけです。

まぁ、こんな感じで、
「その名詞はどこに世界に位置しているのか?」
ということを基本的に考えるといいです。

他にも機能を表すものだったり、
数えられないものの話もしたいところですが、
今回は、ここまでにします。

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