こんにちは、ドラゴンです。
今日もコアミーニングを理解していきたいんですが、
ここで使う「理解する」とは、どういう状態なのか?
それは、単語を丸暗記するのではなく、
しっかりコアミーニングを捉えようということです。
中学生英語からでいいので、
しっかり捉えていくと自ずと変化していきますし、
英語に対する印象も変わってくると思います。
なにより、楽しいですしね。
さて、今日は、「by」という単語です。
「by」のコアミーニング
「by」は、中1で習いますよね。
でもって、byはなんて覚えましたか?
普通に、「〜によって」とかですよね。
別に間違ってはいないんですが、
いつも言うように、例外になると意味の整合性が取れません。
だって、例えば、
「by the way」ってどう説明しますか?
「〜によって」だと説明が付かないですよね。
これも後で話しますが、まずは、結論から。
「by」のコアミーニングは、
「そばに」という意味です。
例えば、
John was killed by Tom.
という文章があったとします。
画像を作ってみました。
![](https://speciale001.xyz/wp-content/uploads/2019/05/123.png)
本当におさらいからしましょうか。
be+過去分詞なので、
この文章は受動態ですよね。
受け身ってやつです。
一応訳してみると、
「ジョンはトムに殺された。」
と、なります。
通常、中1の英語の授業だと、
このまま次にいくと思いますが、
もう少し、深く掘りましょう。
さっき言った通り、
John was killed=ジョンは殺された
なので、ここまでは大丈夫ですよね。
では、
by Tom=???
が何か、ということです。
まぁ、
冒頭でコアミーニングを言っているので、
すでに分かっていると思いますが、
by Tom=トムのそばにいた
になります。
なぜ、画像を作ったかというと、
本当にあの画像のイメージだからです。
ジョンが殺されているそばに、
ナイフを持っているトムがいるという状況です。
そうなった時に、
誰が犯人になるかというと、
トムになるのです。
この図のようなイメージから、
「by=〜によって」が生まれたわけです。
そもそも、なぜそうなるかというと、
英語というのは「責任の所在」を明らかにしたがる言語です。
曖昧なことが嫌なんです。
だから、事件が起きて、
「トムがそばに立っていただけ」なのに
トムは犯人になってしまいます。
なんとなくわかりますよね。
意味が分からなくてモヤモヤしていたとしても、
それは良い証拠なので、構わず進みましょう。
では、次は「機能を表すby」です。
He went to Tokyo by car.
![](https://speciale001.xyz/wp-content/uploads/2019/05/1234.png)
この場合、byの後に冠詞が付いていないですよね。
なので、物質的な車そのものというより、
車の機能や、車の力を指しています。
ここからわかる通り、
「彼にそばに車があって、それで東京に行った。」
ということです。
じゃあ、次、
「by the way」だとどうですかね?
冒頭にも出てきましたが、
「the way」のそばに寄るのです。
車を走らせていて、
道路脇に寄って、停車するイメージです。
デートで車を使っていて、
彼氏が神妙そうな顔で車を脇に止めて、
まさに、
「ところでさぁ…」
って切り出す感じです。
これと同じなので、話の展開が変わる時に、
「by the way=ところで」になるわけです。
その他で話が変わる接続詞で、
「but」ってありますよね。
これを最後に説明しましょう。
「but」のコアミーニングもbyに関係している
butも話を変える単語の1つですが、
butは元々、「by+out」だったのです。
例えば、
I have a car, but it’s not in good shape.
という文章があったとします。
「I have a car」は分かりますよね。
「in good shape」は、「調子が良い」です。
「車を持っているけど、調子が悪いんだよ。」
っていう意味になります。
ここにおける、butのbyは、
前後の文にある何らかの関連性を示しています。
前文と後文が「そばに」あるのです。
そばにあるのと同時に、outもあります。
要はこんなイメージです。
![](https://speciale001.xyz/wp-content/uploads/2019/05/432.jpg)
I have a carというボックスに、
考えられ得るパターンが入っているイメージで、
その中からある状況をoutしている感じです。
車検中だとか、今はバンパーが取れているんだよとか、
何でも良いですが、その中から1つ状況を取り出しているようなイメージです。
だって、
I have a car, but…
って途中で止められたら、
「なんだなんだ?!!」
ってなりますよね。
自分の頭の中で、
色々な文章を考えるはずです。
友達同士で、
「今度、車でどっか行こうぜ!」
って話になり、
「おれ、車持っているよ!でも…」
って言われているイメージで、
その先には無限のパターンがあります。
そのパターンを1つ抽出(out)しているわけです。
ここからでもわかる通り、
「英語において、butは後の文章が大事!!」
って言われますよね。
butの後に、言いたいことがあるのです。
ここまでは、大丈夫ですかね。
では、ちょっと違う例文を。
I know nothing but that she is sick.
だと、どうなりますかね。
「私は何も知らない」という箱から、
「彼女は病気である」というボールが出てきます。
つまり、
「私は、彼女が病気であるということ以外は何も知らない。」
になるのですが、
何も知らないのに、
彼女が病気であるという状況を知っているのはおかしいですよね。
イメージとしては、
「私は知っている」という箱から、
「彼女は病気である」というボールを1つ取り出し、
それ以外のボールは入っていないのです。
そういう風に捉えます。
ここまで来たら、
もっと速習することができます。
例えば、standbyって単語もそうです。
スタンバイというのは、
「待機する」という意味ですよね。
これは、
stand(立つ)+by(そばに)
だからなのです。
ステージに立つそばにいて、
準備しているイメージです。
因みに、standのstには、
「じっとして動かない」というニュアンスがあります。
この記事でも話しましたよね。
(関連記事:ストックよりもフローを優先する)
まぁ、こんな感じで、
stもそうですし、byが入っているワードなら、
どっしり構えてオッケーです、対応可能です。
どんどん、繋がっても来ますしね。
まぁ、もう1回読んでみると、完璧になります。
今日はこの辺で。
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