Logical&Pragmatic Vol.2:プラグマティックに英語力を相乗的に身に付ける

こんばんは、ドラゴンです。

昨日は英語をロジカルに勉強することについて話しましたが、
因みに、ロジカルに勉強することとは、実は2種類あります。

マクロ的なアプローチと、
ミクロ的なアプローチの2つです。

詳しくは明日公開する企画内で話しますが、
マクロとは、全体性である概念を捉えることであり、

語源を辿ったり、単語のコアミーニングを捉えたり、
多言語と比較して普遍的な言語法則を理解していくことです。

なので僕も伊語、西語、仏語を勉強しています。

一方でミクロとは、英語だけの特殊なルールやリズム感、
そういったことを学ぶことで、機微を調整する視点を指しています。

例えば、「to」は、
トゥーではなく、「タ」と発音します。

have to=ハフタ
want to=ウォンタ(ワナ)
got to=ガダ

などですね。

僕らは「トゥー」と発音すると思っているのに、
実際のネイティブは、「タ」と発音しているから聞こえづらく、
それに英語は早口だと勘違いしているわけです。

ネイティブが早口で発音しているのではなく、
そもそも、僕らが思っているように喋っていないのです。

これは、英語には独特のリズムがあって、
強弱強弱強弱のように、聞き取りやすい部分と、
そうじゃない部分に分かれているからです。

そのルールを僕らは知らないから、
英語が早くて聞こえないと思ってしまっているのです。

そうじゃなくて、弱の部分が短縮されているだけです。

こういった英語におけるルールを学ぶことも、
ロジカルの中のミクロ的アプローチであります。

さて、今日は「プラグマティック」の話をしたいと思います。

僕がプラグマティックの重要性を語っているのも、
ほとんどの英語学習は全然実践的ではないからです。

僕はフィリピンのマニラで語学留学をしたことがありますが、
そこで勉強していたことは、日本と同じような文法についてでした。

単に英語で文法について勉強しただけで、
正直言って、あんまり意味がないなと思いました。

文法の解説を先生が英語で話しているだけです。

どんな感じだったかというと、
疑問形を言いたければ、Doを付けるとかです。笑

要は、中1の英語の授業で習うトピックです。

確かに、知識が全くの0であれば、
そういったところから始めた方がいいですが、
正直、そのパートは数週間でOKです。

がっつり詰め込んで勉強するなら、
マジで数日でいいレベルですし、
時間を掛けたとしても数ヶ月です。

それ以降はもっとロジカルに勉強し、
プラグマティックに英語力を相乗的に伸ばすべきです。

僕はその語学留学で先生に、
「文法は必要ない」って言いました。

では、何をやっていたかと言うと、
ひたすら先生と喋っていただけです。

自分が読んだ日本のビジネス書を、
章ごとに要約して、先生に話していたのです。

要約に関しては事前に原稿を準備せず、
その時点での英語力で一生懸命伝えて、
わからなければ、先生に聞いていました。

出川イングリッシュばりに、
先生に言いたいことを身振り手振りで説明して、
「これはどうやって言うの?」って聞けば、
僕の意図を考えて、先生はそれを答えてくれます。

先生を辞書的に使っていました。

それに日本語で新しい情報を入れることで、
自分にとっての新出単語がどんどん増えていきます。

どうしても日常会話だけだと、
同じような会話しか使わないので、
悪い意味で、同じループなのです。

「今日、何が食べたい?」とか、
「今日何してたの?」とかだけだと、
中々新しい表現を覚えられません。

そのため、新しい表現を手に入れるために、
本から新しい日本語の表現を仕入れていたのです。

別に日常会話でも、毎日新しい人と出会っていたり、
普段から色々な経験をしたりしていると、新しい表現が手に入るのですが、
同じ日常だけだと、どうしても会話が固定されていしまいます。

それに普通に本のアプトプットにもなりますし、
先生にとっても、日本のビジネス書の情報が手に入ります。

それを聞いているだけで、先生も賢くなっていくわけです。

そして先生が本のアウトプットに対して、
「それってこういうことだよね?」
みたいなフィードバックをしてくれるので、
僕はそこで正しい表現を聞くことが出来ます。

そのフィードバックを聞いた僕は、
「さっきのはこう言えば、良かったのか。」
と瞬時に間違いを訂正することも出来ます。

その中でも先生がわからない単語を言えば、
「それってどういう意味ですか?」って聞いてました。

すると、先生は、
その単語の抽象度を下げて、話してくれるので、
英英辞典で調べるように理解できるわけです。

これだけで、僕は相当レベルが上がりました。

日本語のビジネス書を読む。

それを英会話で要約してアウトプットする。

アウトプットしているので普通に本も理解できる。

先生を英英辞典のように使ったり、
先生が意味を確認することで、正しい表現に即修正可能。

どんどん新しい表現や単語が手に入る。

この繰り返しで、ずっと喋っていただけです。

これもプラグマティックな勉強法の1つです。

他にも「ディクテーション」も有効です。

英文の音声でも歌でも良いですが、
英文を聞いて、そのまま書き起こすというのが、
ディクテーションという勉強法です。

大事なのは、まず英文の全体像を掴むことです。

聞き取れたら単語を書いて、
最悪日本語でも良いからササッと書くのです。

英文間の穴はどうでもよくて、
なんとなくでも話の全体像を掴むのが先です。

もちろん、1回だけ聞くのではなく、
何回も何回も聞いて、限界まで聴き倒します。

例えば、
「I’m so angry with my boss.」
っていう例文があったとします。

この場合、soやangryは強めで発音されて、
withはかなり弱めで発音されます。

冒頭で言ったように、英語は強弱がある言語なので、
強く発音する部分と弱く発音する部分があって、
弱の部分の重要性は低くなり、省略されてしまいます。

それは、
英語は重要な部分と重要じゃない部分は明確に区別されるから
です。

その結果、重要じゃない部分が僕らには聞こえないのです。

これを理解した上で、
ディクテーションしなければなりませrん。

でも僕らが話す日本語には、
英語のような強弱はありません。

ここからわかる通り、
強弱を意識してディクテーションすれば良いだけですし、
スピーキングの時も同じことが言えます。

強弱を付けるだけでも、だいぶ発音の綺麗さは変わります。

英語を喋る時に強弱を付けないと、
iPhoneのSiriが喋っているみたいな感じになるんですね。

そして、ディクテーションにおいて、
プラグマティックに実践するとは、

「英語で強があれば、弱に対して身構える」

ということを意識することです。

単にディクテーションをするよりも、
実利的に効果が発揮され、聞こえるようになります。

もちろん、通常の会話の時にでもです。

さっきの「I’m so angry with my boss.」で言えば、
soやangryが強で発音されるので、その後に弱が来るとわかります。

I’m so angry…
は、「私はめっちゃ怒っている」ですよね。

じゃあ、
「誰に?」「何に?」「どうして?」
ってのが予想できます。

確かに、その後のwithは弱なので、
省略されて聞き取りづらいかもしれませんが、
大方類推する能力がアップします。

全部聞こうとする必要なんてありません。

強の後は弱が来ると分かっていれば、
アンテナを張って、構えておくことができます。

ここまでをまとめると、
英語は「速く喋っているから聞こえない」のではなく、

英語には強弱があって、
弱の部分が省略されるから速く聞こえてしまうのです。

これは実は日本語でも同じ現象が起こっています。

さっき、日本語には、
英語のように強弱を付けて省略しないと言いましたが、
ほんの少しだけ、そういう場合があります。

例えば、
体育館は「たいくかん」って言いますよね。

「たいいくかん」って言ってないですよね。

他にも、コンビニの店員さんが、
お礼を言う時に「ありがとうございました!」って言いますが、
「ありがとうございました!」って言ってませんよね。

「あいがとございやしたー!」って言っているはずです。

だから、どう頑張っても、
その文字通りには聞こえないのは当たり前です。

これは、英語の弱の部分も同じで、
日本語よりもかなり高い確率でその場面に遭遇するので、
僕らは、アンテナを立てて類推するしかありません。

その結果、情報収集能力が上がります。

本を読む時も、セミナーを聞く時も、
重要な部分と重要じゃない部分を選別しながらインプットすると、
情報収集能力が上がり、記憶の定着率も上がります。

実践することだけでも素晴らしいですが、
プラグマティックに行うと、劇的な成果がさらに得られます。

ディクテーションに限らず、
最初に英語が聞こえるようになると、
もっと喋りたいと思うようになり、

その感情を原動力にしてどんどん喋り、
喋っていると、リスニング能力がまた上がり、
喋れる対象の人が増えて、、、

の繰り返しで、
このように英語って相乗的に伸びていくのです。

僕は、英語学習を人生に活かすと言ってますが、
どうせなら英語力もなるべく上げたいですよね。

勉強の仕方を学んで、多言語や他分野に活かすことが大事ですが、
それと同時に英語力も上げて、人生を楽しくして欲しいなと思っています。

僕は英語を喋れるようになって、
関われる人が普通に増えて、嬉しいです。

昔、自分が英語を喋れないことによって、
目の前にいる人とコミュニケーションが取れないことが
悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。

外国人美女と喋るって意味でもそうですし、
ビジネスマンと喋って情報交換するってのもそうですし、
英語圏の情報を受け取るって意味でもそうです。

英語が喋れないだけで多大なる機会損失を被っていました。

それとは対照的に、
少しでも喋れるようになるとマジで世界が変わります。

文字通り、世界が変わることを体感しました。

聞こえなかったことが聞こえるようになり、
見えなかった世界が見えるようになったのです。

今まで話してきたように、
メンタルブロックが外れることによって行動力が上がり、
行こうと思わなかった場所にも行けるようになりましたし、
その結果、出会いや経験、情報、知識などが増えました。

あなたも英語が喋れるってだけで、
こんなにも人生が楽しいのかと実感するはずです。

まぁ、ただそこだけじゃなくて、
総合的に能力開発すると、もうやばいです。笑

文章を練習してきた僕が、
稚拙な「やばい」しか言えなくらい世界が変わるのです。

月並みな言葉ですが、
人生が大なり小なりでも変わると断言できます。

ま、単に趣味がてらでも良いですが、
これを機に、英語を人生に活かしてみてください。

それでは、また。

企画は明日の夜に公開できると思います。

ではでは。

追伸:

昨日のVol.1を見ていない方はこちらから見れます。

Logical&Pragmatic Vol.1:ロジカルに英語を学び自分の能力を開花させる