こんばんは、ドラゴンです。
昨日は、福沢諭吉状態になるための話と、
僕ら大人の英語学習法は間違っているという話をしました。
どんな話か覚えていますかね?
福沢諭吉状態とは、
複利で学びを活かせている状態を指しています。
資格を取ろうが受験をしようが、
何を勉強しようが勉強を活かすためには、
どう取り組むのか?が大事なんです。
暗記をすれば、知識は増えますが、
それを実社会で使えるようにはなりません。
これは言語でも同じであるという話もしました。
色々な言語を勉強したり、
第2言語、第3言語と勉強するのであれば、
活かさないと速習することが出来ません。
活かす作業においてなら、言語ほど活かしやすいものはありません。
そうやって活かすことに慣れれば、
遠く離れた分野同士でも活かせるようになり、
知識から得た学びがシナジーを生みます。
これこそが、福沢諭吉状態ってことです。
もう1つの話は、
「臨界期仮説」についてでしたね。
9歳までならどんな言語でも、
スポンジのように吸収できるようになるんですが、
それは”9歳まで”に限った話です。
それに、
「英語のことは英語脳を作って考えましょう!」
と巷では言われていますが、
これは僕ら大人には出来ない学習法です。
大人になってからの英語脳の構築は出来ません。
仮に出来たとしても超絶ハードであるということです。
それをするくらいなら、
日本語脳をベースにして英語脳を構築するしかなくて、
実は、それが僕ら大人の残された正攻法なんです。
では、今日は具体的に、
日本語脳をベースにして英語脳を構築するとはどういったことなのか?
という話をしましょう。
僕ら日本人は、日本語が母語ですよね。
母語である日本語でなら、
自由自在に言い換えることが出来るはずです。
この日本語を自由自在に使いこなせるかどうかが、
英語能力上達の鍵を握っています。
つまり、英語が喋れるかどうかは、
日本語能力に依存しているということです。
これって、衝撃的じゃないですか?
英語が喋れるようにならない直接的な原因は、
英語でアウトプットする機会が少ないからなんですが、
その根本的な原因は、実は日本語能力にあるんです。
そもそも英語を喋る機会を作らないのは、
自分が英語を喋れる人間だと思っていなかったり、
実際に英語で喋れないからだと思います。
では、なぜ喋れないのかというと、
語彙力というより、実際に英語が出てこないからです。
なんとなくわかってきましたかね?
もう少し掘っていきましょう。
確かに語彙力があればいいですが、
喋るからこそ、単語を覚えることが出来るし、
微妙なニュアンスも掴めてくると思います。
これは当たり前ですが、
言語は、喋らないと覚えられないですよね。
でも、それは分かっていても、
「覚えられないから喋れない」
というパラドックスに陥っています。
じゃあ、どうすればいいのか?というと、、、
まずは少ない語彙力でも喋れるようになり、
喋ることによって単語やニュアンスも覚えていき、
そこからセルフイメージを構築していきます。
そうすれば後は、複利で上達していきます。
この少ない語彙力で喋れるようになるために、
母語である日本語を自由自在に使いこなすのです。
別な言い方をすれば、
「言いたいことは日本語で抽象度を下げる」
ということです。
自分の言いたいことを子供に説明する場合は、
難しい言葉とかって一切使わないですよね?
自分の言いたいことを、
子供がわかるように噛み砕くはずです。
なぜなら、子供は難しい言葉が理解出来ないからです。
これを「抽象度を下げる」と言います。
例えば、「躊躇する」と英語で言いたい場合、
どんな英語表現にすればいいかわかりますか?
パッと瞬時に出てきますか?
出てこないのであれば、考えても意味ないですし、
そもそも出てきたとしても、子供には通じません。
だから、難しい表現ってそんなに必要ないんですね。
それこそ、コミュニケーション前提であれば、
伝えることが目的なので、別の表現で言えばいいわけです。
僕らは、難しい表現で言おうとするから言えなくてですね、
言葉に詰まって言えなくなると、自信を喪失して喋る機会が減りますし、
喋る機会が減るから、英語が上達しないという矛盾の中にあるのです。
ここを打破するのが、
「子供に分かるレベルで表現する」
ということです。
難しい言葉で表現しようとすると、
その直訳の英語表現がわからない。
そんな単語なんて知らない。
知らない、わからないから喋れない。
喋れないから喋る機会が減る。
結局、英語が一向に上達しない。
こうならないようにするためには、
僕らは日本語をベースにして考えるべきで、
日本語なら、考えることが出来ます。
なぜなら、日本語が母語だから。
先ほどの「躊躇する」であれば、
なんて言えば、子供に伝わりますかね?
「行動できない」
などだったら分かるかもしれないですよね。
日本語であれば、
そのように難しい表現だったとしても、
簡単に抽象度を下げることが出来ます。
ま、別に“hesitate”を知っていたらいいんですが、
知らない場合はどうするか?って話で、知らないから喋れないだと、
いつまで経っても実践に対して臆してしまい、上達しません。
でも、日本語なら、
いつでも頭の中で辞書を引くことが出来るのです。
そう、日本語なら。
これが日本語をベースにするということです。
自分の頭の中で和英辞書が引ければいいですが、
そんなものをいつも持ち合わせることはできないし、
完璧になってからしか喋れないと思うのであれば、
和英辞典を丸暗記しないと喋れないことになります。
そういうことになりますよね。
まず、英語の上達の初歩は、
「日本語の抽象度を自由に行き来することができるようになること」
です。
日本語から日本語の変換能力を鍛えるのです。
大人になると、色んな表現を知ってしまい、
難しい日本語でも会話が出来てしまいます。
英語の場合は、一からなので、
一旦簡単な日本語に変換してから英語にすると、
案外スムーズに喋れるようになります。
そういった実践を積み重ねて、
難しい表現も覚えていけばいいだけの話です。
別にカッコよくしなくていいです。
全て簡単な表現で良くて、
中学生英語を覚えたら英語は喋れると言われるのも、
難しい表現をする必要はないからです。
単語からでもいいから崩せるようになり、
そこから徐々に言いたい文章を崩せるようにしていきます。
語学の習得度は能力の差ではありません。
大事なのは、
どれだけ正しい方法で学べるか?
です。
本当に正しくない方法がこの世界には蔓延しています。
何でも上手くいくパターンは人それぞれですが、
どんな分野でも失敗パターンは限られてるんですね。
では、最後に、
その失敗パターンを後1つ話しましょう。
それは、
「聞き流すだけで英語が話せるようになる」
ってやつです。
聞き流すだけで話せるようになれたらどれだけいいかって思いますが、
これはポジショントークですし、むしろ語学習得においては害になります。
限りなく効果がゼロに等しい上に、
しかも、「害になってしまうなんて…」って感じですよね。
僕ら日本人が、
英語を聞き取れない理由の1つに、
「英語と日本語では周波数が違うせいで聞き慣れていない」
ということが挙げられます。
そのため、まずは、英語の周波数に聞き慣れて、
英語が聞こえる耳に作り変えていかないといけないのですが、
聞き流すだけだったら、余計聞こえなくなってしまいます。
外部からの情報というのは、
脳がどう判断するか?に依存します。
もし、英語を聞き流していたら、
脳が重要じゃないと判断してしまい、
英語がノイズとして処理されます。
脳からすれば余計なことは考えたくないので、
必要だと判断した情報しか、情報として取り入れないのです。
ノイズとして処理されるのか、
新しい情報を重要として処理されるのかは、
僕らの意識次第であるということです。
これって英語や言語学習に限った話ではなく、
「新しい情報を取り込む時全て」に言えます。
いくら新しい勉強をしても身に付かない人とか、
たくさん本を読んでいるのに賢くならない人とかは、
シンプルに情報が右から左へと抜けているだけで、
この原因は、
「インプットした情報がノイズとして処理されているから」
です。
この解決策は、
しっかりと問題意識を持って、その目的を決めることです。
例えば、本を読むのであれば、
「この本からはこういうことを得よう!」
って決めて、読んだ方がいいです。
そうすると、それに関連した情報がインプットできます。
内容がスッと入ってくるんです。
特に、タイトルとはじめにとおわりにだけを読んで、
その状態で1日過ごしながら、内容やストーリーを予想し、
「自分ならこう書くかな〜?」みたいに考えると、
普通にいきなり読むよりも、圧倒的に内容が理解できます。
僕も仕事柄、人や会社をコンサルすることがあるので、
それらが抱えている問題を解決するために本を読んだり、
新しい情報を仕入れるために人に会ったりしています。
そうやって目的を決めて行動していると、
そこにぴったりな情報ばかり目に飛び込んできます。
この過ごし方や勉強の違いが、
知識が集積していくかの差になります。
そのためリスニングだけでなく、
英語学習自体も何のためにやっているか?
という問題意識が重要になります。
僕で言えば、海外でビジネスをしたり、
外国人美女と遊ぶためにっていう理由があるので、
ちゃんと英語を使うアウトプット先があるのです。
そのために勉強しようってことですし、
それらの勉強自体も人生に活かしていこうって感じです。
目的はどんな些細なことでもよくて、
その上で、「正しい勉強法」を知り、実践していけば、
人生に活かしながら、英語習得が可能になります。
これこそが、「能力開発」です。
実際に今後も色々な方法論も話していこうと思っています。
ま、今日はそんな感じです。
ではでは、今日はこの辺で。
追伸:
最近メールで、
「ドラゴンさんは、体系的に英語を学べる企画ってやっていないんですか?」
という要望を多く頂きます。
実はですね、僕もずっと考えていまして、
僕が培ってきた経験をこれからも話す上で、
何が一番適切なのかを熟考していました。
やはり、何か企画が出来ないかと考えてはいたいので、
そういった企画を明日あたりに準備して公開したいと思います。
ぜひ、楽しみにしておいてください。